かつての昔から多くの議論がなされてきたスキー指導法ですが,今日では日本スキー教程がスキー指導の展開を発表しています。日本スキー教程によると,スキーのターン性能・スキーヤーの運動特性・自然/斜面/地形の特性・アルペンスキー競技規則等を考慮・実践していく指導法だとされています。
そこで,この記事では日本スキー教程[1]の指導法を簡単にまとめていきたいと思います。スキー指導に関する記事は,以下のページにまとめてあります。
今回は,SAJの規定に関して確認するぞい。
一番おもんないやつやん。
(無言)
公認スキー指導者規定
以下は2020年度2月時点での規約です。
(目 的)
第1条:この規程は、公益財団法人全日本スキー連盟(以下「本連盟」という。)公認規程に基づき、公認スキー指導者(以下「指導者」という。)に関し、必要な事項を定めることを目的とする。
(定 義)
第2条:指導者とは、本連盟公認スキー指導員、公認スキー準指導員並びに公益財団法人日本体育協会と本連盟による公認スポーツ指導者制度における認定指導者をいう。
(任 務)
第3条:指導者は、スキー界の先達として自覚と誇りをもって、その普及発展に努めなければならない。公益財団法人日本体育協会公認スキー指導員・コーチ及び教師については、公益財団法人日本体育協会の公認スポーツ指導者制度の定めによるものとする。
(資 格)
第4条:指導者は、全国共通の資格を有し、公認スキー検定員規程に定めるところにより、その検定員となることができる。ただし、指導者資格が停止または喪失している場合は、検定員として活動することができない。
(活動の範囲)
第5条:指導者は、本連盟の加盟団体、所属団体及び公認スキー学校等において活動することを原則とする。
(義 務)
第6条:指導者は、次の各号に掲げる義務を負うものとする。
- 指導者の任務を完遂するため、加盟団体が主管するスキー指導者研修会に2年に1回(隔年)参加し、修了しなければならない。
- 指導者は、加盟団体の事業には、優先的に参加しなければならない。
(資格の停止)
第7条:指導者が、指導者研修会を2年続けて未修了の場合は、指導者の資格を停止する。資格停止中の者は、指導活動を行うことができない。
(資格停止の解除)
第8条:指導者の資格の停止解除は、研修会修了をもって資格の停止を解除できる。ただし、その場合の資格の有効は、研修会修了の翌年度から始まる。
(資格の喪失)
第9条:指導者で、次に掲げる各号の一つに該当する者は、理事会の決定により、指導者の資格を喪失する。
- 本連盟会員登録規程第4条の規定により、会員の資格を喪失したとき
- 本連盟の規約に違反し、指導者としての体面を汚すような行為があったとき
- 資格の年次登録料を納期までに納入しないとき
指導者の資格を返上したいときは、加盟団体長を経て、本連盟会長にその旨を届け出なければならない。
(登録料の納期)
第 10 条:第3条に定める指導者は、各種公認・登録料金一覧表に定める年次登録料を、毎年会員登録料と同時に、所定の期日までに加盟団体を経て本連盟に納入しなければならない。
(規程の改廃)
第 11 条:この規程の改廃は、教育本部理事会の議決による。
噛み砕いた理解
まず登場人物は「公益財団法人全日本スキー連盟(=本連盟)」と「公認スキー指導者(指導者)」と「公益財団法人日本体育協会(=JSPO)」と「認定指導者」です。
目的(第1条)
規定の名目上,とりあえず必要なことを書きますよという宣言。略称の定義も確認。
定義(第2条)
指導者の定義を確認しています。俗にいう「正指導員」「準指導員」「認定指導員」の定義が書いてあります。
任務(第3条)
指導者として目指すべき行動が書かれています。JSPOの指導者とは関係ありませんよとも書いてあります。
資格(第4条)
しっかりと検定を受けて合格しないと指導員にはなれませんよということが書いてあります。もちろん,資格が失効すれば指導員として活動できなくなります。
活動の範囲(第5条)
基本的にSAJの傘下で動いてくださいねと書いてあります。
義務(第6条)
指導員として「2年に1回指導者研修会に参加」「加盟団体の行事への積極的な参加」が義務付けられています。
資格の停止(第7条)
指導者研修会が2年続けて未修了の場合は,資格取り上げますよということが書いてあります。
資格停止の解除(第8条)
資格を停止させてしまっても,指導者研修会に参加して修了すれば,また資格が復活しますよと書いてあります。ただし,資格の復活は翌年からです。
資格の喪失(第9条)
資格は「SAJ会員ではなくなったとき」「指導者として不適切な行為をしたとき」「登録料を払わないとき」のいずれかで喪失します。停止ではなく喪失です。喪失した資格を復活させたい場合は,加盟団体長を経由してSAJ会長に届け出を出さなければなりません。喪失は,停止よりも厳しいということです。
登録料の納期(第10条)
SAJの登録料と同時に指導員としての登録料も払ってねと書いてあります。
規定の改廃(第11条)
この規定は話し合いで変えたり無くしたりできますよと書いてあります。
まとめ
今回は,SAJの規約を確認したぞい。
ほーら。おもんない。
(無言)
[1] 日本スキー教程, 山と渓谷社, 2018.
[2] スキーの科学とスノーボードの科学, 岡部, 2017.
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