かつての昔から多くの議論がなされてきたスキー指導法ですが,今日では日本スキー教程がスキー指導の展開を発表しています。日本スキー教程によると,スキーのターン性能・スキーヤーの運動特性・自然/斜面/地形の特性・アルペンスキー競技規則等を考慮・実践していく指導法だとされています。
そこで,この記事では日本スキー教程[1]の指導法を簡単にまとめていきたいと思います。スキー指導に関する記事は,以下のページにまとめてあります。
今回は,SAJの指導員検定の理論問題で出題されそうな内容をまとめていくぞい。
どうせ暗記ばっかやん。
その通りじゃ…。しかし,資格を取るというのは往往にして暗記に終始することが多いぞい。我慢じゃ。
出題分野
- 教程<指導編>
- 教程<安全編>
- 受検者のために
- 教育本部オフィシャルブック
- SAJ規定
問題
[1] 北欧の地で語り継がれていたスキー概念の発端となった神は?
[2] 朝鮮半島や山岳地域で用いられた歩行補助用具は?
[3] 樺太でアイヌが冬の間の歩行に使っていた用具は?
[4] 山岳スキー滑走術(リリエンフェルト・スキー術)とは?
[5] ゲオルグ・ビルゲリーが取り入れた技術とは?
[6] アールベルク技術の欠点は?
[7] FISの発足とSAJの発足はそれぞれ何年?
[8] テンポ・パラレルシュブンクとは?
[9] レルヒ少佐が伝えた技術とは
[10] 「今日のスキー」で主張された技術は?
[11] 「自然なスキー」で主張した内容は?
[12] バインシュピール技術とは?
[13] 1971年に行われた第9回インタースキーで発表された各国に共通して見られた技術は?
[14] ウェーデルンとは?
[15] 1994年以降の冬季オリンピックの開催地/1995年以降のインタースキーの開催地は?
[16] スキー技術・理論の変革を図でまとめなさい
[17] 基礎パラレルターンの指導の展開を説明しなさい
[18] パラレルターンの指導の展開を説明しなさい
[19] なぜ初心者にプルークボーゲンを教えるのかを説明しなさい
[20] 滑走の高いプルークと滑走プルークの違いを説明しなさい
[21] 迎え角とは?
[22] 静的内傾維持とは?
[23] 動的内傾促進とは?
[24] シュテムターンとは?
[25] 基礎パラレルターンとは
[26] FISによる大回転と回転のルールを説明してください
[27] 各用語の意味を説明しなさい
- 外向傾姿勢
- 回旋
- カービング
- くの字姿勢
- 斜滑降
- 雪面抵抗力
- スキッディング
- フォールライン
- プルークファーレン
- プルークボーゲン
- 横滑り
[28] スキーに必要な体力の要素を3つ挙げなさい
[29] スノースポーツに内在する危険を3つ挙げなさい
[30] スノースポーツの安全を実現する構成要素を図解しなさい
[31] スキーヤーが従うべきルールを3つ挙げなさい
[32] スキー場におけるスキーヤーの禁止行為を10個挙げなさい
[33] スノースポーツ安全基準での「引率者・指導者の責務」とは?
[34] ビンディングの取り付け・調整を行うシステムをなんと呼ぶか
[35] 救急法を構成する3つの処置を答えなさい
[36] RICE処置とは?
[37] セルフステアリング効果とは?
[38] ACL発生のメカニズムを6つ挙げなさい
[39] 各用語を説明しなさい
- ビバーグ
- パウダーリング
- シール
- スノーシュー・アイゼン
- ビーコン・プローブ・ショベル
- ビーニー
- バラクラバ
- ハーネス
- カラビナ
- ツェルト
[40] 風速と体感温度の関係を示しなさい
[41] 標高と気温の関係を示しなさい
[42] 雪崩のリスクについて説明しなさい
[43] 雪崩の分類を説明しなさい
[44] 持続的弱層とは?
[45] 雪崩埋没者を救助する手順を説明しなさい
[46] スノースポーツの環境として特に指摘すべきポイントを3つ挙げなさい
[47] 用具を捉える際に分類する4つの系を答えなさい
[48] 一般的なスキーの目的と目標を答えなさい
[49] 効率の良い指導とは?
[50] 指導の際の3つの危険ワードとその例を答えなさい
[51] お手本を見せるために有効な3つの方法を述べなさい
[52] 空欄に適切な言葉を入れなさい
スノースポーツはその( ① )が,陸上における他の運動と比較して非常に異なる特性を持っています。それは「移動のためのエネルギーとして( ② )を利用する運動である」という点と,「( ③ )を用いた運動である」という2点です。スノースポーツの本質は( ② )を利用した( ④ )にあります。その意味においては,スキーヤー/スノーボーダー自らが( ⑤ )を発揮する必要はなく,( ② )に身を任せればよいことになります。斜面を登る場合には,クロスカントリースキー以外はゴンドラやリフトを利用して位置エネルギーを獲得し,( ④ )の際には移動のためのエネルギーとして( ② )を利用します。ただし、落下に際しては意図する方向に( ⑥ )する必要があり,したがって運動としてのスノースポーツの目的は,( ⑦ )をコントロールしてスキーヤー/スノーボーダーと,( ⑦ )の( ⑧ )を制御すること
[53] 空欄に適切な言葉を入れなさい
スポーツ文化を豊かに享受する能力とは,プレイヤーが自らスポーツをすることに( ① )と( ② )を持ち,スポーツの( ③ ),( ④ )と( ⑤ )に代表されるマナー,エチケットなどのスポーツ規範に基づき( ⑥ )かつ( ⑦ )にスポーツの( ⑧ )や( ⑨ )を味わうことです。これらの能力を育成するためにスポーツ指導者は,自らが( ⑩ )を理解し,プレイヤーとお互いに( ⑪ )し合い,プレイヤーの立場に立ち,( ⑫ )していかなければなりません。 また,これまでの指導は,個々人が持つスポーツの( ⑬ )を( ⑭ )に達成するための方法として( ⑮ )・( ⑯ )に関する指導が中心となっていましたが,スポーツの行ない方や取り組み方,とりわけスポーツの( ① )と( ② )を与える( ⑰ ),競技規則だけでなく( ④ )と( ⑤ )に代表されるマナー,エチケットなどの( ⑱ )を指導
[54] 空欄に適切な言葉を入れなさい
スポーツ指導者は,( ① )を自ら表現できるモデルとなり,( ② )で見本を示す必要があります。それは,スポーツ指導者がプレイヤーとお互いに( ③ )を築き,指導することによって,プレイヤーに伝えることができるものなのです。単に( ④ )・( ⑤ )の指導に優れているだけでは,プレイヤーに信頼される指導者にはなれません。指導者の( ⑥ )がプレイヤーに尊敬されてこそ,信頼を得られるのです。相互尊敬の関係を築くためには,スポーツ医・科学に裏付けられた( ⑦ )と( ⑧ )を身につけ,プレイヤーに立った指導をするとともに,( ⑨ )と( ⑩ )に代表されるスポーツの( ⑪ ),( ⑫ )の手本となるような( ⑬ )・( ⑭ )が重要となります。また,何よりも大切なことはプレイヤーと( ⑮ )を図ることです。相手の( ⑯ )や( ⑰ )に合わせ,同じことを伝えるにも,相手に応じて( ⑱ )を工夫するなど,個々人の特徴に対応した一対一のコミュニケーションを図ることが求められます。 スポーツ指導者は,多様な( ⑯ )や( ⑰ )に的確に対応するため,つねに( ⑲ )を図り,自ら成長・発展し,周囲から尊敬・信頼される人間であることが求められています。
[55] 望ましい公認スポーツ指導者の要素を10個挙げよ
[56] 指導者はプレイヤーに何を得て欲しいのか(10個)
[57] 指導者はプレイヤーに何を味わって欲しいのか(4個)
[58] 指導者はプレイヤーにどのようになって欲しいのか(6個)
[59] PATROLとは
[60] 空欄に適当な言葉を入れなさい
スキーは,( ① )を活用する特殊なスポーツです。指導者は( ② ),( ③ )の知識を理論武装し,( ④ ),( ⑤ )をシンプルに教えることが大切になってきます。( ⑥ )のバリエーション,( ② )のボキャブラリーの豊富さが,受講者にとって,楽しく効率的に学べる近道になります。その中で,指導者が実際に現場で行なう内容は,( ⑦ )から導く( ④ )と、状況の対応幅を広げる( ⑤ )を,主に指導することになります。( ④ )や( ⑤ )は,滑走の( ⑧ )を作り,結果指導者が求める( ⑨ )に導くことになります。このことから正しい( ⑧ )と( ⑨ )を把握していなければ,間違った方向に導いてしまうことにも成りかねないのです。
[61] 指導者が行う評価の分類を2つの観点からまとめなさい
[62] 空欄に適当な言葉を入れなさい(学習効果に役立つ評価分類)
[63] 空欄に適当な言葉を入れなさい(基準に基づく評価分類)
[64] 学習者が望む良い学習活動とは?(4つ)
[65] FISワールドカップのアルペン競技種目を全て答えなさい
[66] FISの競技会の分類を12個挙げなさい
[67] 指導者の観点を答えなさい
[68] 準指導員検定の実施種目に対する評価の観点を答えなさい
[69] 2020年度指導者研修会のターゲットと課題を述べなさい
[70] 公認スキー指導者規定について空欄を埋めなさい
(目 的)
第1条:この規程は、公益財団法人全日本スキー連盟(以下「本連盟」という。)公認規程に基づき、( ① )(以下「指導者」という。)に関し、必要な事項を定めることを目的とする。
(定 義)
第2条:指導者とは、本連盟公認スキー指導員、公認スキー準指導員並びに( ② )と本連盟による公認スポーツ指導者制度における( ③ )をいう。
(任 務)
第3条:( ④ )。公益財団法人日本体育協会公認スキー指導員・コーチ及び教師については、公益財団法人日本体育協会の公認スポーツ指導者制度の定めによるものとする。
(資 格)
第4条:指導者は、( ⑤ )を有し、( ⑥ )に定めるところにより、その検定員となることができる。ただし、( ⑦ )場合は、検定員として活動することができない。
(活動の範囲)
第5条:指導者は、本連盟の( ⑧ )、( ⑨ )及び( ⑩ )等において活動することを原則とする。
(義 務)
第6条:指導者は、次の各号に掲げる義務を負うものとする。
- 指導者の任務を完遂するため、加盟団体が主管する( ⑪ )に( ⑫ )参加し、修了しなければならない。
- 指導者は、( ⑬ )には、優先的に参加しなければならない。
(資格の停止)
第7条:指導者が、( ⑭ )の場合は、指導者の資格を停止する。資格停止中の者は、指導活動を行うことができない。
(資格停止の解除)
第8条:指導者の資格の停止解除は、( ⑮ )をもって資格の停止を解除できる。ただし、その場合の資格の有効は、( ⑯ )。
(資格の喪失)
第9条:指導者で、次に掲げる各号の一つに該当する者は、理事会の決定により、指導者の資格を喪失する。
- ( ⑰ )により、会員の資格を喪失したとき
- ( ⑱ )
- ( ⑲ )
- 指導者の資格を返上したいときは、( ⑳ )にその旨を届け出なければならない。
(登録料の納期)
第 10 条:第3条に定める指導者は、( ㉑ )、所定の期日までに加盟団体を経て本連盟に納入しなければならない。
(規程の改廃)
第 11 条:この規程の改廃は、教育本部理事会の議決による。
解答
[1] ウルとスカディ
[2] ソルメ(雪馬)
[3] ストー
[4] どんな斜面でも転ばずに,軽快に,確実に滑り降りることを目的としたシュテムと杖による制動回転技術。
[5] 二本杖でのシュテムによる回転技術。アールベルク技術へと引き継がれる。
[6] 高速に不向きである点。
[7] FIS:1924年,SAJ:1925年
[8] 立ち上がり抜重とローテンションを回転原動力とする技術。
[9] 長い一本杖を用いた半制動滑降とボーゲン
[10] 外向・外傾
[11] ローテーションの否定
[12] 「今日のスキー」をシュテファン・クルッケンハウザーが独自に発展させた技術。日本のSAJテキストの基にもなった。
[13] 曲げまわし・伸ばしまわし
[14] 「バインシュピール(脚部の動き)」「ゲーゲン・フェルヴィデン(逆ひねり)」「フェルゼンドレ―シュープ(踵の押し出し)」を基本原理として,リズミカルに高められた運動
[15]
1994年:リレハンメル(ノルウェー)
1998年:長野(日本)
2002年:ソルトレイクシティー(アメリカ)
2006年:トリノ(イタリア)
2010年:バンクーバー(カナダ)
2014年:ソチ(ロシア)
2018年:ピョンチャン(韓国)
2022年:北京(中国)
1995年:野沢温泉(日本)
1999年:バイトストレーン(ノルウェー)
2003年:クランモンタナ(スイス)
2007年:ピョンチャン(韓国)
2011年:サンアントン(オーストリア)
2015年:ウシュアイア(アルゼンチン)
2019年:パンポロボ(ブルガリア)
2023年:レビ(フィンランド)
[16]
[17]
上図でいうところの真ん中の図になる。三本矢は「プルークスタンス」「パラレルスタンス」「シュテム動作」になり,それぞれで得られる動作要領は「ターン早期からの外スキーカービング」「両スキー同調エッジング・回旋」「ターン早期からの両スキーカービング・急斜面への対応」である。プルークスタンスに関しては,滑走プルークで「外スキー舵取り」「内スキー舵取り」「ストックワーク」を体得する。パラレルスタンスに関しては,「直滑降から」「斜滑降から」「斜滑降から谷回り」で横滑りを導入し,「連続」した「横滑りの展開」によって小回り系の動作を身に付ける。同時に「ストックワーク」も身に付ける。シュテム動作では,シュテムターンによって「遅い引き寄せ」「早い引き寄せ」「ストックワーク」の動作を確認する。
[18]
上図でいうところの一番右に相当する。四本矢は「ターンの制御」「斜面対応」「カービング」「レース対応」である。それぞれ,「ターン弧・傾き・リズム・スピード」「不整地・斜面変化・雪質」「導入・速度推進・速度制御」「大回転・回転」が要素として挙げられる。最終的には,パラレルターン大回りとパラレルターン小回りを組み合わせた「リズム変化・総合滑降」を目指す。
[19] プルーク姿勢は左右それぞれの「エッジング」「迎え角」「くの字姿勢」の基本要素を含んでおり,力学的な安定が心理的な安心に繋がるため。
[20] それぞれ「動作要領」と「指導要領」に分けて説明する。
【滑走の高いプルークについて】
<動作要領>
1.制動のプルークボーゲンよりも外スキーのとらえを強める
2.外脚の伸ばしを利用して最大傾斜線に回り込む(谷回り)
3.外脚の屈曲を利用して最大傾斜線から回り込む(山回り)
<指導要領>
1.外スキーへの荷重を左右交互リズミカルに
2.足の屈伸を左右交互リズミカルに
3.滑走性を高めることで疲労軽減して長い距離を楽しく滑れる
【滑走プルークについて】
<動作要領>
1.プルークボーゲンよりも外スキーのカービングを強める
2.外脚でたわみを押さえてターンを持続する
3.エッジング角度によりターン方向を調節して最大傾斜線を通過する
4.体の内傾・内スキーの外エッジを利用してさらに回り込む
5.ターンの切り替えではレベルに応じて両スキーをパラレルにそろえる
<指導要領>
1.外スキーで抵抗を受けるプルークスタンス
2.左右ターン切り替えの理解
3.八の字型の進化系
4.体のポジションの習得
5.回転弧の大小を生み出す外スキーのエッジング
6.連続ターンの習得による楽しさと自信
滑走のプルークは,あくまでもプルークボーゲンという種目の中で滑走性を高めた技術です。一方,滑走プルークは別の種目で外スキーのたわみを利用しながらターンを行う技術です。
[21] スキーが進行方向となす角度。横ずれの大きさを表す。
[22] 雪面抵抗との釣り合いを保つ内傾角度を維持しながら,安定したターン制御を行う技術。プルークボーゲンや滑走プルークで利用される技術ではあるが,積極的なカービングを生み出すエッジングには対応できない。
[23] 雪面抵抗との釣り合いを保つ内傾角度よりも大きな傾きを作ることで,積極的なカービングを生み出す技術。
[24]
<動作要領>(緩中斜面)
1.斜滑降/山回りから山スキーを八の字に開く
2.開いた外スキーでカービング
3.谷側のストックをきっかけに内スキーを外スキーに揃える
4.両スキーでカービングしてスピードと方向をコントロール
<動作要領>(急斜面)
1.素早く谷スキーを外スキーに揃える
2.動的内傾促進によるターン早期からのカービング
3.くの字姿勢の意識
<指導要領>
1.回転性を重視
2.回転弧は小さくなりやすい
3.ストックワークと内スキーの引き寄せ
4.滑走性を高めることで疲労軽減し長い距離を楽しめる
5.ターン早期からのカービングを習得する
[25] スキーを平行に保ちターンする技術。
[26]
<大回転の競技規則>
- 標高差:250m-450m
- ターン数:11%-15%
- ゲートパネル:縦50cm×横75cm
- 旗門の幅:4m-8m
- 旗門間の距離:10m以上
<大回転のルール>
定められたコースを滑走するタイムを競う。ただし,ターニングポールとアウトサイドポールの間を通過しなければならない。
<回転の競技規則>
- 標高差(女子):120m-200m
- 標高差(男子):140m-220m
- ターン数:30%-35%±3
- 水平ゲート間:6m-13m
- 垂直ゲート間:0.75m-1m
- ディレイドゲート間:12m-18m
<回転のルール>
定められたコースを滑走するタイムを競う。ただし,ゲートの間を通過しなければならない。
[27]
- 外向傾姿勢
- 外向と外傾を合わせた姿勢
- 回旋
- ターン順方向にスキーを回転する運動
- カービング
- ずれの少ない切れの良い舵取りのこと
- くの字姿勢
- ターン中に雪面抵抗に対してバランスを取る姿勢
- 斜滑降
- 斜面を横切るように滑ること
- 雪面抵抗力
- 除雪抵抗と摩擦抵抗からなる滑走面・エッジ↔︎雪面の力
- スキッディング
- スキーの横ずれを伴う舵取りのこと
- フォールライン
- ボールが転がり落ちていくライン
- プルークファーレン
- スキーを八の字型にして両スキーの内エッジを利用しながら除雪抵抗を得て,速度を制御しながら方向を変えることなく滑ること
- プルークボーゲン
- スキーを八の字型にして両スキーの内エッジを利用しながら除雪抵抗を得て,弧を描くように方向転換を行うスキー技術のこと
- 横滑り
- スキーの真横,又は斜め前後方向にスキーをスライドさせながら滑ること
[28]
1.瞬発力(ロケットエンジン)
2.筋持久力(ガソリンエンジン)
3.全身持久力(ソーラーエンジン)
[29]
1.自然環境による危険
2.人工環境による危険
3.スキーヤー自身による危険
[30]
[31]
1.FISルール(国際基準)
2.スノースポーツ安全基準(国内基準)
3.ローカルルール(スキー場基準)
[32]
1.コース外滑走
2.閉鎖中コースの立ち入り/滑走
3.障害物(※)間近の滑走
4.他スキーヤー間近の滑走
5.他スキーヤーの滑走妨害
6.圧雪車を含む全ての雪上車両への接近
7.リフトの運行の妨害
8.飲酒や薬物等による心身が正常でない状態での滑走
9.長時間に渡るコース内での立ち止まり/座り込み
10.その他,これらに類する行為
(※)障害物:立木・リフト支柱・人工降雪設備・ネット・ロープ・マットなど
[33]
- 引率者・指導者とは,個人/団体をスキー場に案内してスキーヤーを指導・監督・介護する者をいう。
- 引率者・指導者は,この基準に定めるルールを率先して守らなければならない。
- 指導者は受講者に滑る技術を教えるだけでなく,この基準に定めるルールおよび安全に滑走する方法をも指導しなければならない。
- 指導にあたっては天候や雪質・コースの状況等を考慮したうえ,受講者に不適切な課題を課したり,雪崩などの重大な危険に遭わせてはならない。
[34] S-B-Bシステム
[35]
- 一次救命処置(BLS:Basic Life Support)
- 二次救命処置(ALS:Advanced Life Support)
- 応急処置(FA:First Aid)
[36]
- Rest(安静)
- Ice(冷却)
- Compression(圧迫)
- Elevation(挙上)
[37] ラディウス[=回転半径]やトーション[=捻れ],板のたわみなどの板の性能によりスキーが回転していくこと
[38]
- Slip-catch
- Dynamic snowplow
- Landing back-weighted
- Hyperextension
- ER/valgus
- ER/deep flexion
[39]
- ビバーグ
- 雪洞を作って緊急避難すること
- パウダーリング
- 新雪でも埋まりにくいストックのリング
- シール
- ソール面に装着する滑り止め防止具
- スノーシュー・アイゼン
- シールを使わない場合の登山具
- ビーコン・プローブ・ショベル
- BCの三種の神器
- ビーニー
- ニット帽
- バラクラバ
- フェイスマスク
- ハーネス
- 体とロープを繋げるもの
- カラビナ
- 金属リング
- ツェルト
- 小型軽量テント
[40] 風速が1[m/s]強くなるごとに体感温度は約1度下がる。
[41] 標高が100m上がるごとに気温は約0.6度下がる。
[42]
雪崩リスク=雪崩ハザード×曝露×脆弱性
雪崩ハザード=破壊の規模×誘発の可能性
雪崩ハザートは極端に暑い日,強い台風,豪雨の頻度などを指す。曝露はハザードの大きな場所に人が存在していること,脆弱性はハザートに関する適応能力の低さを表す。
[43]
- 表層or全層
- 面or点
- 乾雪or湿雪
点発生雪崩(スラフ)は,結合力の弱い雪で発生する雪崩である。乾雪でも湿雪でも発生する。一方,多くの雪崩は積雪内の弱層・層境界の結合が壊れて発生する面発生雪崩(スラブ)に分類される。面発生雪崩は以下のような種類がある。
- ストームスラブ
- まとまった降雪の後に新雪内や新雪と旧雪の境界で破壊が起こり発生
- ウィンドスラブ
- 風下に再分配された雪により形成
- 持続型スラブ
- 積雪内に持続型弱層が存在することで誘発の可能性が継続しているスラブ
- ディープスラブ
- 積雪内の深い部分に持続型スラブが形成
[44] 雪粒の結合強度がゆっくりとしか上昇しない種類の雪によって,積雪内に弱層が形成された層
[45]
- シグナルサーチ
- 埋没者の電波を探す
- コースサーチ
- 3mほどまで位置を絞り込む
- ファインサーチ
- さらに位置を絞り込む
- ピンポイントサーチ
- 位置を特定する
[46]
- 国内スキー産業の低迷と国際化
- ニーズの多様化に伴う規則整備
- 高齢化
[47]
- 雪面↔︎板
- 板↔︎ビンディング
- ビンディング↔︎ブーツ
- ブーツ↔︎身体
[48]
- 目的:スキーが上達すること
- 目標:技術を用いてスキーを楽しむこと
[49] フロー「動作+操作→現象」を正しくたどるような指導
[50]
- 「物理現象」の利用
- スキーをたわませましょう(どうやって?)
- 「擬音語」の利用
- ここでギューっと押しましょう(どのように?)
- 「専門用語」の利用
- この局面で角づけを強めます(角づけとは?)
[51]
- 実演による方法
- 言葉による方法
- 視覚機器による方法
[52]
①:運動様式
②:重力
③:用具
④:落下運動
⑤:筋力
⑥:ターン
⑦:スキー板
⑧:速度ベクトル
[53]
①:意義
②:価値
③:競技規則
④:スポーツマンシップ
⑤:フェアプレイ
⑥:主体的
⑦:継続的
⑧:楽しさ
⑨:喜び
⑩:スポーツ文化
⑪:尊敬
⑫:サポート
⑬:目的
⑭:合理的
⑮:技術
⑯:戦術
⑰:スポーツ観
⑱:道徳的規範
⑲:享受力
[54]
①:スポーツの楽しさ
②:言動
③:尊敬の関係
④:技術
⑤:戦術
⑥:人格
⑦:知識
⑧:コミュニケーション
⑨:スポーツマンシップ
⑩:フェアプレイ
⑪:マナー
⑫:エチケット
⑬:態度
⑭:行動
⑮:コミュニケーション
⑯:ニーズ
⑰:要望
⑱:話し方
⑲:自己研鑽
[55]
- コミュニケーションによりプレイヤーのやる気と自立心を育てる
- 道徳的規範を身につけさせる
- 明確な目標を設定させる
- スポーツとの出会いをコーディネートする
- スポーツを継続させる
- スポーツ仲間を作るサポート
- 快適なスポーツライフを送らせる
- 個々人にカスタマイズした最適な指導
- メディカル・コンディション・マネジメント面での最適な環境作り
- 自己研鑽に努める
[56]
- 健康
- 自信
- 自立心
- 責任感
- 創造力
- 決断力
- コミュニケーション能力
- 情熱
- スポーツマンシップ
- フェアプレイ精神
[57]
- 充実感
- 満足感
- 達成感
- 爽快感
[58]
- ポジティブシンキング
- 自立している
- 決断力がある
- 創造性がある
- 視野が広い
- 自分の意見を正確に表現できる
[59]
プレイターが自立して自ら進んで取り組むようにするために,指導者が心がける6つの項目。
- Process: 結果ではなく努力の過程を重視しよう
- Acknowledgement:プレイヤーの意思を尊重しよう
- Together:一緒に楽しもう
- Respect:個性を尊重しよう
- Observation:よく観察しよう
- Listening:よく話を聞こう
[60]
①:落下運動
②:指導用語
③:物理現象
④:正しい動作
⑤:正しい操作
⑥:レッスンドリル
⑦:身体運動
⑧:原因
⑨:現象
[61]
<学習効果に役立つ評価分類>
- 診断的評価
- 形成的評価
- 総括的評価
<基準による評価分類>
- 絶対評価
- 相対評価
- 個人内評価
[62]
①:診断的評価
②:形成的評価
③:総括的評価
④:学習者の実態
⑤:学習者の進歩の度合い
⑥:学習成果の状態
⑦:絶対・相対評価
⑧:絶対評価
⑨:相対・絶対評価
[63]
①:絶対評価
②:相対評価
③:個人内評価
④:教育目標に対し直線的
⑤:教育目標に対し間接的
⑥:合・否/素点/段階評定/誤答分析
⑦:順位/段階評定[%]/パーセンタイル/偏差値
⑧:長所・短所/進歩の状況/プロフィール/成就値等
[64]
- 精一杯運動させてくれた
- 技や力を伸ばしてくれた
- 友人と仲良く学習させてくれた
- 何か新しく発見させてくれた
[65]
- ダウンヒル(滑降)
- スーパーG(スーパー大回転)
- ジャイアントスラローム(大回転)
- スラローム(回転)
- アルペンコンバインド(アルペン複合)
- チームイベント(混合団体)
[66]
- オリンピック冬季大会(OWG)
- FIS世界スキー選手権(WSC)
- FISジュニア世界選手権大会(WJC)
- FISワールドカップ(WC)
- FISコンチネンタルカップ(COC)
- ユニバーシアード(UVS)
- ユースオリンピック冬季大会(YOG)
- FIS公認大会 他
- SAJ全日本スキー選手権(NC)
- SAJ公認大会(A級、B級)
- 国民体育大会冬季大会スキー競技会
- SAJマスターズ選手権 他
[67]
【質的な変化】
- スペイシング(空間的調整)
- タイミング(時間的調整)
- グレイディング(力の調整)
【形態的な変化】
- スタンス
- ポジション
[68]
- ターンの構成要素
- エッジング
- ポジショニング
- 運動要領への適用
- スピード
- 回転弧
- 運動の質的内容
- バランス/リズム/タイミング
[69]
- ターゲット:ジュニア/初心者/インバウンド/(高齢者)
- 課題:ターンポジション
[70]
①:公認スキー指導者
②:公益財団法人日本体育協会
③:認定指導者
④:指導者は、スキー界の先達として自覚と誇りをもって、その普及発展に努めなければならない。
⑤:全国共通の資格
⑥:公認スキー検定員規程
⑦:指導者資格が停止または喪失している
⑧:加盟団体
⑨:所属団体
⑩:公認スキー学校
⑪:スキー指導者研修会
⑫:2年に1回(隔年)
⑬:加盟団体の事業
⑭:指導者研修会を2年続けて未修了
⑮:研修会修了
⑯:研修会修了の翌年度から始まる
⑰:本連盟会員登録規程第4条の規定
⑱:本連盟の規約に違反し、指導者としての体面を汚すような行為があったとき
⑲:資格の年次登録料を納期までに納入しないとき
⑳:加盟団体長を経て、本連盟会長
㉑:各種公認・登録料金一覧表に定める年次登録料を、毎年会員登録料と同時に
まとめ
今回は,SAJの指導員検定に関する予想問題をまとめたぞい。
なんだかんだ有用な内容になったね!
まとめた甲斐があったぞい。
[1] 日本スキー教程, 山と渓谷社, 2018.
[2] スキーの科学とスノーボードの科学, 岡部, 2017.
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