【コラム】ターンの目的とその3要素

zuka

こんにちは。
zuka(@beginaid)です。

本記事はコラムシリーズの1つになります。他のコラム記事は「コラム」カテゴリーページをご覧ください。

デモデーモ博士

今回は,意外とみんなが知らない「ターンの目的」について説明するぞい!

パンサーくん

え…?そもそも,ターンをするのがスキーというスポーツじゃないの?

デモデーモ博士

確かに,そう言ってしまえばそうなんじゃが…。しかし,じゃ。スキーというスポーツは,別に直滑降で滑り降りるだけのスポーツでもよかったはずが,今では「いかにしてターンをするか」という視点で議論が交わされることがほとんどじゃ。

パンサーくん

確かに!スキーの用具も,ターンの質を高めるために開発されているものが多いよね。

目次

ターンの目的

スキーヤーはなぜターンをするのでしょうか。「爽快感があるから」「方向を調整するため」などが考えられます。その中でも,1番重要なターンの目的は「スピードをコントロールするため」です。

さらに細かく見てみると,ターンによるスピードコントロールは以下の3種類によって制御することができます。

  • ターン弧の深さ
  • 雪面からの抗力
  • 雪面を削り取る量

これらの3要素は「内傾」「エッジング」により実現されます。

ターン弧

ターン弧が浅いと落下速度が大きくなり,ターン弧が浅いと落下速度が小さくなる。

ターン弧を深くすることで,スキー板はフォールラインに逆らうような軌道を描くので,スピードコントロールすることができます。

雪面からの抵抗

雪面抵抗と落下スピードの関係

エッジングの強弱を調整することで,雪面からの抵抗(垂直抗力の斜面平行成分)を増やすことができます。これにより,スキー進行方向とは逆向きの力積を生じさせ,スピードコントロールすることができます。

雪面を削る量

スキー板が雪面を削る量が多ければ多いほど,スキーヤーが受ける力積が増加し,スピードをコントロールすることができます。

まとめ

デモデーモ博士

お疲れさまじゃ!スキーヤーがターンする理由は理解できたかい?

パンサーくん

うん!確かに,ターンをコントロールできれば怖いものなしだね!

デモデーモ博士

その通りじゃ。究極的には,スキーは斜面をいかにしてターンしていくかというスポーツなのじゃ。

パンサーくん

奥が深いね。

[1] 日本スキー教程, 山と渓谷社, 2018.
[2] スキーの科学とスノーボードの科学, 岡部, 2017.

シェアはこちらからお願いします!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

※ Please enter your comments in Japanese to distinguish from spam.

目次